登場時こそバスケ部を廃部に追い込もうとする、いわば敵役として登場した三井だが、かつては元バスケ部員であり、中学時代は名うてのシューターとして活躍、MVP選手に選ばれるという輝かしい経歴の持ち主だった。
安西先生の元でバスケをするために強豪校のスカウトを断り、受験してまでの入部だったが、膝の怪我をきっかけに挫折、プライドは粉々となりバスケを止めて荒れた生活を送っていた。
リョータへの私怨を晴らそうと、仲間を引き連れてバスケ部が練習中の体育館へ殴り込み乱闘騒ぎを起こすが、木暮から未だバスケへの思いを諦めていないことを指摘されたことで今まで抑えていた感情を爆発させ、安西先生に「バスケがしたいです」と涙ながらに訴えるシーンはあまりにも有名だ。
恥もプライドも捨ててバスケ部に復帰後、初の公式戦フル出場となった翔陽との試合でシューターとしての実力と意地を見せたのが第44話「三井!嵐の3ポイント」だ。
 

強豪校である翔陽との試合前、トイレで相手校の選手が自分を軽く見ていることを聞いて憤る三井だが、2年のブランクはあまりにも大きく、かつて中学時代に対戦した時には名前すら憶えていなかった長谷川にマークされ、思うような動きができず追い込まれる。
しかし、安西先生と出会った日のことを思い出したことがきっかけとなり、闘志に火がついた三井は失いかけた自信を取り戻す。まさに目の色の変わった状態で休む間もなく反撃を開始、怒涛の3ポイントシュートにより3点差まで迫る活躍を見せた。

続く第45話「退場目前!?花道ピンチ」では負傷することを怖れずボールを取りに行き流川へ繋げたものの、疲労が限界に達してしまい残念ながら交代となった。
ちなみにこの2本で三井の過去とバスケ部復帰までの名シーンをダイジェストで見ることができる。

   

第44話三井!嵐の3ポイント
視聴期間48時間 105円

中学時代の三井のプレーを見て以来、彼を上回ることを目標に練習してきた翔陽の長谷川は、三井を5点以内で押さえるのだと激しいチェックをしていた。すでに疲労がピークに達していた三井だが、それに屈することなく食い下がる。そして中学時代の活き活きとしていた自分の姿を思い出して自分に最後の喝を入れて、3ポイントシュートやフリースローを次々と得点につなげていく・・・

第45話退場目前!? 花道ピンチ
視聴期間48時間 105円

三井の気力の活躍で3点差にまで追いついた湘北。もはや彼の勢いは止まることなく、翔陽は4ファウルで積極的なプレーを怖がっている花道にターゲットを移した。だが「桜木がディフェンスの穴だ」と言われても花道の迷いは消えず、なかなか復活のきざしが見えてこない。その最中、執念でボールを追った三井が、勢い余って翔陽ベンチに突っ込むというアクシデントを発生させてしまう…


『スラムダンク』で桜木と並ぶもうひとりの主役と言えば、桜木と同じく1年生ながら、自他ともに湘北のエースとして認められている流川だろう。
その天才的なバスケットセンスで数々の華麗なる技を披露、湘北の快進撃の立役者として作品内外ともに人気の高いキャラだ。
だが、そんな流川でさえ及ばないバスケットセンスを持っているのが、県内トッププレイヤーのひとりである陵南の仙道である。仙道は流川にとって最大の壁だが、天才肌のプレイヤーのくせに私生活はマイペースなところが多いなど似ている部分が多い。
そんな似た者同士の天才プレイヤーであるふたりの戦いが、そのまま名勝負となるのは必然と言えるだろう。

その中でも特筆するエピソードと言えば、第73話「流川・後半戦への賭け」を外すことはできない。 その天才的センス故に敵なしだと思われていた流川だったが、その運動量ゆえにスタミナの消耗が激しく、強敵を相手にしたときには後半戦終盤まで体力が持続できないという致命的な弱点があった。そのことが一因となって、陵南との練習試合や、海南との試合で湘北は敗北してきたのだ。

   

第73話流川・後半戦への賭け
視聴期間48時間 105円

チャンスがあっても、これまで積極的に切り込んで来ることのなかった流川のプレーに、仙道は疑問を抱いていた。
そして流川に何か意図があって前半は押さえていたのだと見抜く。もともと運動量も多い流川は、海南戦の反省を活かして後半に全力を出そうと考えていた。そのため前半とは対照的に見違えるような華麗なプレーを連発していく・・・

そのことを誰よりも理解した流川は、全国大会出場をかけた陵南との試合でひとつの賭けに出る。
それは前半戦ではいつものような積極的な攻めを控え、温存した体力で後半戦をフルに戦うという作戦だった。
この流川の作戦は見事に的中、陵南にリードされていたスコアを一挙に同点まで縮めることに成功する。
このさいに、本来は桜木の口癖だった「仙道は俺が倒す」と言っているのも隠れた名シーンだ。仙道だけでなく、桜木も同時に挑発しているところが流川らしい。

だが、この流川の快進撃がきっかけになって仙道もやる気に火をつけ、結果的にこの後に行われるふたりの戦いが、今まで以上の名勝負を生むことになった。
流川の名場面には、その最大の壁である仙道の存在が欠かせないのだ。


桜木花道は、「赤木晴子に好かれたい」という不純な動機でバスケットボールを始めた、まだ間もない初心者である。驚異的な身体能力を活かした活躍で、みるみる上達してレギュラーメンバーとまでなるものの、まだまだ未熟な所も多い。だが、そんな彼の成長が仲間を、周りの選手達を、そして「スラムダンク」を見る者を惹きつけていくのである。
そんな桜木の成長のターニングポイントの一つとなるのが、第61話「ボーズ頭の逆襲!」だ。チーム内の紅白戦練習で三井寿が桜木のマークに付いた事から、ゴール下に近づけない桜木は、離れたシュートを入れる事が出来ないという弱点を露見させる。

リバウンドにおいては既に一目置かれている桜木だったが、オフェンスにも桜木を参加させたい湘北は、キャプテン赤木剛憲のもと、桜木のシュート猛特訓を始める。基本が身についていない桜木に、次の試合までの三日間で基本的シュートの練習をみっちりして、正しいフォームを体に覚えさせようというのだ。

そして第62話「特訓3DAYS」で赤木が教える基本なシュート時のボールの持ち方、それこそがスラムダンクという作品中、一番の名台詞「左手はそえるだけ」なのである。
腕の力で投げるのではなく、右手を広げてボールを掴み、左手はそえるだけ。
これがボールをキャッチと同時に出来てなくてはならない。
基本こそが大事と、常にフォームをチェックし正しいフォームを体に覚えさせる。
そのために朝200本、昼休み100本、練習後300本という過酷なシュートの練習が始まる。普通ならば嫌気がさしてしまうような量の練習だが、桜木は徐々に入るようになるシュート楽しさにのめり込み、自ら試合当日の早朝に200本追加するほどだった。
その練習成果が、第68話「救世主!?桜木花道」の陵南戦でついに炸裂する。

   

第61話ボーズ頭の逆襲!
視聴期間48時間 105円

心機一転、ボーズ頭にしたものの、学校中から見物人が来るようになって面白くない花道。そんな彼に注目していた安西は、1年生チーム対2・3年生チームの模擬試合を指示する。海南戦で花道がことごとく弱点を突かれたため、この模擬試合で弱点をすべて洗い出そうと意図したのだ。

第62話特訓3DAYS
視聴期間48時間 105円

海南戦を落とし、あとは武里と陵南の2試合を残すのみ。もう負けられない湘北は、3日後の武里戦のために花道のパワーアップを目指す。そのため花道は、ひたすらゴール下のシュートを打ち込む反復練習に励んでいった。

フリーでボールを受け取った桜木は、強引にダンクに持ち込むのではなく、基本に忠実なシュートでボールをリングへと放り込み、陵南に抑え込まれていた湘北の「初得点」を挙げて会場を騒然とさせるのだった。
桜木はこの基本シュートを身につけたことでバスケットへの楽しさに目覚め、晴子の方が目で追うほどのミラクルプレイヤーへと進化していくことになる。

 
(C)井上雄彦・アイティープランニング・東映アニメーション