本作、怪談レストランはお化けや幽霊、妖怪や伝説を題材にした3話によるオムニバス作品だ。怪談レストランの名にふさわしく、メニューはいずれも怖い話ぞろい。
支配人兼お化けギャルソンによると、前菜は人一倍怖がりの主人公アコと怖い話が大好きな転校生ショウがメインとなって、学校や街で起こった不思議な出来事を語り、続くメインディッシュには外国の伝説や日本の言い伝えが多く用いられている。
メインディッシュ終了後、ギャルソンが登場してここまでの感想を聞いてくる。  
そしてお楽しみのデザートは、アコたちによる百物語形式の短編怪談となっている。ろうそくを吹き消すことでコースは終了だ。 今回は甲乙つけがたい選りすぐりのメニューの中から、特におすすめしたいものを5コース選んでみた。真冬の寒さに負けないくらい背筋がヒヤッとする特別メニュー。どうか、じっくりと味わってほしい
怖い話は好きだけど、夜、寝られなくなるくらい刺激が強すぎるのはちょっと……という人にぜひともおすすめしたいのがこちらのコース。廃墟となったレストランでお化けに遭遇するアコとショウ。さらに聞こえるはずのない受話器からの不気味な声。見終わった後から怖くなる怪談の基本というべきもの。
続くメニューは学校の怖い噂をたしかめにいったアコたちに襲いかかるお化け軍団。アコたちは無事逃げられるのか?
お化けギャルソンが人間の姿でアコたちの前にあらわれるなど、スリル満点で見応え十分だが、気の弱い人はもう少し、他のコースで自信をつけてから見ることをおすすめする。
   

街角でぶつかってしまったあの人がもしかしたら!?偶然の素敵な出会いに憧れるアナタにおススメのコースはこちらだ。
雨宿りをしていて、病院に入院してしまって……そんな時、偶然知り合った友達のことがだんだん気になってきてしまったときは、その気持ちに浮かれる前に、冷たい手をしていないか、確かめないといけない。もしかしたら、その相手は人ではないかもしれないのだから……

仕事や雑用を押し付けられても嫌だと言えない。
いやなことをされてもやり返せな い。
そんなあなたのかわりになってくれる存在がいたとしたら……あるいは、かわいがっているペットがあなたの代わりに相手をやっつけてくれたとしたら?
でもご用心、言いたいことを代わりに言ってもらってばかりいたら、アコのように人面瘡に身体を乗っ取られる…なんてことになるかもしれない。
ちなみに怪談レストランの13―15話には、おみやげがわりの怪談がつい ている。どれも違う内容で本編とは違う迫力の読む怪談レストランを堪能できる。
怪談レストランの支配人と従業員たち

怪談レストランに入店するとまず、白い人魂に目、口と両手が付き、蝶ネクタイをした姿の支配人「お化けギャルソン」の出迎えを受ける。客(視聴者)をアニメ本編へと案内するこのモノが、なぜ支配人なのにギャルソン(給仕)というのかは謎である。

彼と従業員のうちのひとりが、その日のメニュー(基本は前菜、メインディッシュ、デザートという3つの怪談話)を紹介してくれる。そして、デザートの前に感想を聞きにふたたび現われる。
この際のお化けギャルソンと従業員とのやりとりがバラエティーに富んでいて、これもアニメ版『怪談レストラン』の魅力のひとつとなっている。

従業員には、怪奇料理が得意の「一つ目シェフ」、ボーイ見習いの気弱な河童「カパカパ」、自由に歩きまわり目からサーチライトを発し、薪ミサイルを発射する「メカ金次郎」など、ちょっとギャグ風味のキャラクターがそろっていて、こちらも毎回のお楽しみである。

またアニメを最後まで楽しむと、「闇のギャルソン」という人間の形をした、お化けギャルソンの以前の姿を見ることができる。

   
怪談の真骨頂は百物語にあり?
怪談といえば百物語と連想されるくらい、このふたつは切っても切れない関係にある。
本作品『怪談レストラン』では、この百物語をデザートとして紹介している。
メインキャラクタ−であるアコ、ショウ、レイコが語り部となって、数々の不思議な物語を語っていくのだが、その場所はろうそくの光だけが照らしており、語り終わった後にろうそくを1本ずつ消していく。これはまさしく百物語の作法なのだ。
百物語の起源は室町時代にまでさかのぼり、江戸時代には庶民の間で大流行したと言われている。現代でもよく「〜百物語」と呼ばれるものが発表されるほど、怪談では主流であるのだ。
百の物語すべて語って、灯されたすべてのろうそくを消すと本物の怪が現れると言われているため、九十九で物語をやめるのが決まり事である。しかし実際に行っても、物語ひとつ10分で終わらせたとしても、百すべて語るのに16時間近くもかかるため、夜のうちに終わらせることはなかなかむずかしいのでご安心ください。
ただし、怪談レストランを夜中に見続けて、百の物語を超えてしまった場合は保証の限りではないのでご注意が必要かも?

   
(C)松谷みよ子・怪談レストランTEAM/テレビ朝日・電通・東映アニメーション
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