
「画ニメ」は、「リミテッド・アニメーション」を更に推し進め、アーティスト自身が手がけた作品を静止画として制作する新しい映像表現によって作られています。一枚の画には、作家の感性はもとより多くの情報と、映像にするための創意工夫が盛り込まれています。表現の方法として、静止画を基本としていますが、動かす画は動かす、止めるべき画は止める。作品によって素材やテーマが異なるように、「言葉」や「音楽」で演出を入れながら、それぞれに最も素材が生きる効果的な表現を実現しています。
脚本から作画、編集に至るまでの広い制作工程において個人の裁量が大きい画ニメの手法は、より実験的なアイディアにチャレンジすることが可能です。これによって、今後益々斬新な映像作品を生み出す可能性を秘めています。

画家 天野喜孝が描き下ろした
200枚以上の墨絵が奏でる幻想的な物語
その男は700年ごとにやって来る。
男の目の前に広がるのは、あらゆるモノが灰色に朽ち果てた世界。
かつて繁栄を極めた都市の廃墟であった。
男はそこで、ある一人の娼婦と邂逅を果たす。
それは情念渦巻く螺旋物語……タイロストーマの始まりであった。