金田一一(はじめ)は不動高校に通う高校生。いつもはひょうきんで少しぐうたらな少年だが、ひとたび事件が起こると大人顔負けの鋭い洞察力を発揮し、快刀乱麻を断つがごとく謎を解いてゆく。実は彼は名探偵・金田一耕助の孫なのだ。次から次へと起こる惨劇、迫り来る死の恐怖、そして暴かれる過去の悲劇…しっかり者の幼なじみ・七瀬美雪を良きパートナーに、彼は今日も不可解で恐ろしい事件に立ち向かってゆく。警視庁捜査一課の警部・剣持勇、本庁きってのエリート警視・明智健悟、天才的な犯罪者・地獄の傀儡師など、一と美雪の他にも個性的な人物が数多く登場する。 どんな謎でも解き明かし、必ず真犯人を暴き出してみせる。じっちゃんの名にかけて!
絵画、クラシック音楽、ポーカー、チェス、コンピュータなどなど、その趣味は多岐にわたり、いずれにも優れた才能を発揮する。中でもチェスは、ロサンゼルス市警で研修していた時に世界選手権に出場したほどの腕前。また、その眉目秀麗さは部下の刑事をドギマギさせるほどのパワーを持つ。実直な刑事だった父親は四億円事件を追い続け、容疑者にはたどり着いたものの、あと一歩で立証できなかった。
剣持警部から小さい金田一だからチビ金(きん)と呼ばれるが、本人はその呼び方を嫌っている。好きな男の子の前ではカワイ子ぶるが、はじめに対してはツッコミを入れたりイジメてみたりと図太さを発揮。また、はじめや剣持警部から推理のご褒美におごってもらったり、弱みを握って口止め料をたかったりするのを得意にしている。ハンサムな男の子に弱いのは、はじめが美女に目がないのと同じ血が流れているからか?
実母は天才マジシャンの近宮玲子。物心つかないうちに両親が離婚し、父親に育てられた。母とは知らずに近宮玲子のマジックショーを観て感動し、マジシャンを目指すようになる。息子を捨ててマジックを選んだ母は、その息子が同じ道を目指していることを喜んでトリックノートを残す。母の復讐のための殺人計画をたてるうち、マジシャンとしての本能からか“完成されたマジックさながらの、美しく謎と怪奇に満ちた芸術犯罪”に目覚める。